【Feature Story】おおぐて湖キャンプ場「火を囲み、湖畔でゆるむチルアウトキャンプ」

中央自動車道飯田インターを越え、「三遠南信道」の天竜峡インターで降りて、約15分。

山道を駆け上がるように抜けていくと、そのフィールドは現れる。

全周およそ500メートルの「おおぐて湖」。

この湖畔と周囲の美しい林間が、おおぐて湖キャンプ場のキャンプサイトだ。

音楽とフェスを愛する代表・佐々木春仁さんがUターンし、育んできた、

「チルアウトできるキャンプ場」。

心地よさの理由を、佐々木さんにお聞きしてみた。

南信州の奥座敷、下條村。その山中に分け入るように進むと、標高770メートルの場所に親田高原、そしておおぐて湖が現れる。全周約500メートルの小さな湖「おおぐて湖」はこの地域に暮らす人々が田畑に用いる灌漑用水の「ため池」として生まれ、いつしか憩いの場所として親しまれるようになっていった。

「おおぐて湖キャンプ場」はこの湖畔で長きに渡り、知る人ぞ知るキャンプ場として運営を続けてきた。というのもこれまで、この場所のメイン施設はあくまでも創業45年の湖畔宿「おおぐて湖畔しらさぎ荘」。キャンプ場は湖での釣り客を中心に、口コミで利用される穴場的な存在だったのだ。

しかし、現代表である佐々木春仁さんは、キャンプ場としてのこの場所のポテンシャルの高さに注目。価値をさらに高めるべく舵を切り、4年ほど前から整備を進めていった。高校を卒業後東京で暮らしたのち、Uターンで戻ってきたこの土地に、佐々木さんはどのような可能性を感じたのだろうか。

「東京から帰ってきて改めて見て、湖畔の森の中というロケーションに大きな魅力を感じたんです。『もう少し手を入れればもっとよくなる』、そう思ってまずは、環境整備をすることからはじめました」

おおぐて湖キャンプ場代表・佐々木春仁さん


そして佐々木さんは、長年大きな整備を行なっていなかった湖畔を中心に伐採を実施。1/3程度の木を切ることで湖の全容がすっきりと姿を表し、空もひらけて見えるような状態にした。そう、今ウェブサイトなどで目にするおおぐて湖のイメージは、佐々木さんがUターン後に築いてきたものなのだ。

同時に、「おおぐて湖畔しらさぎ荘」そして「おおぐて湖キャンプ場」2つをつなぐWEBサイトも制作。予約サイトなども利用しながら、新たなキャンパーたちとの出会いの機会を創出していった。

結果、「予想以上に反響が大きくて」と佐々木さんが話すとおり、集客は年々増加。つい先日は大手キャンプ場予約サイトのなかで長野県&甲信越の閲覧数ランキング1位を獲得するなど、知名度も着実に上昇中だ。

おおぐて湖畔しらさぎ荘およびおおぐて湖キャンプ場HP


直火OKのキャンプサイトから、宿+アウトドアの「星見テラス」まで。振れ幅の大きさがおおぐての強み


おおぐて湖キャンプ場のフィールドは、湖畔サイトが15区画、林間サイトが15区画。加えてバンガロー2棟に平屋とロフトの貸別荘がそれぞれ1棟ずつというさすがの充実ぶりだ。

さらに近年オープンしたのが、旅館の一室から外に出られ、テントも張れるという5棟の「星見テラス」。1部屋ごとにタープ・ハンモック・焚き火スペース・テラスベンチが用意され、小さな子ども連れや初心者でも安心してアウトドア体験が楽しめると好評だという。

「星見テラス」

「必要なところには手を入れて、でも手を入れすぎないところも大切にして。お客様がそれぞれの楽しみ方を見つけていただだけるような場づくりを心がけています」

そう話すとおり、星見テラスのおもてなしがある一方で、湖畔では直火OKのサイトも用意されているなど、振れ幅の大きさが印象的。用途に合わせた場所選びで、毎回違った顔の「おおぐて」に出会えそうだ。


「フェス好き」をキャンプ場の個性に。2021年には新たな施設もオープン予定


最後に、佐々木さんが手がける新たな取り組みをご紹介しよう。それは、フィールド内に設置されたモンゴルの移動式住居=ゲル。じつはこの施設、床下にスピーカーが埋め込まれており、クラブさながらの音楽体験が楽しめるのだ。キャンプ客以外も利用できるカフェやバーとして、2021年のスタートをめざし準備を進めているという。

驚きの仕掛けで楽しませてくれるゲル

じつは東京の専門学校で音響を学び、デザイナー業の傍らDJの経験も重ねてきた佐々木さん。Uターン後すぐに手がけたのもおおぐて湖キャンプ場を会場とした音楽フェスだった。ほぼ1年1回のペースで開催しており、動員数も年々増加してきている。忙しい業務の合間を縫って、今後も継続していく予定だ。

「自分自身が野外で音楽を聴くのが好きなので、自分が運営するキャンプ場ならば音楽とアウトドア、という要素は外したくなかったんです。キャンプ好きだけじゃなく、フェス好きな人にも集まってもらえたらうれしいですね」


おおぐて湖畔しらさぎ荘/おおぐて湖キャンプ場

https://www.shirasagisou.com/

https://www.lake-oogute.club/

住所:長野県下伊那郡下條村睦沢7144

Tel: 0260-27-2265 

Mobile: 080-7558-3772 

※ご予約はネットのみ。電話でのお問合せは、午前8時30分〜午後8時30分まで

湖畔サイト:15区画、林間サイト:15区画、バンガロー:2棟、平屋貸別荘およびロフト貸別荘:各1棟、 星見テラス:5部屋

チェックイン:14:00〜 

チェックアウト:〜11:00


周辺情報


<日帰り温泉>

コスモスの湯

https://shimojo-kanko.jp/asobu/kosumosunoyu

かじかの湯

https://kajikanoyu.com/

ゆったりーな昼神

http://yu-tari.com/


<地元スーパー>

ショッピングひさわ

https://shop-hisawa.jimdofree.com/

スーパーさかや

https://super-sakaya.jp/


<食堂>

東山

https://shimojo-kanko.jp/taberu/higashiyama



南信州ナビ

https://msnav.com


南信州 グリーンツーリズム・エコツーリズム体験プログラムガイド

https://www.mstb.jp

南信州 CAMP session

キャンパーの聖地・南信州。長野県の南。伊那谷と木曽谷を中心とするこのエリアは、全国屈指の人気キャンプ場がひしめく、キャンパーたちの聖地。大自然、美味しい食材と水、星空、温泉、静けさ。求める理想がすべて揃ったこの土地で、ローカルな暮らしや人、カルチャーとのセッションが始まればきっと訪れるたびに、新しくて楽しい出会いがある。キャンプスタイルはライフスタイルに。サステナブルな未来をひらく旅へ出かけよう。

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