【Feature story】銀河もみじキャンプ場「“日本一の星空”の下で。だれもが冒険の主人公になれるキャンプを」

銀河もみじキャンプ場(下伊那郡阿智村浪合)

若月一馬さん(NPO法人なみあい育遊会)

「日本一の星空の村・阿智村」。そのフレーズを聞いたことがある人は多いはず。

けれど、この評価のもととなる観測場所が、他ならぬキャンプ場であったことを知る人は、

どれくらいいるだろうか。

まさにここ、「銀河もみじキャンプ場」こそが、平成18年、環境省により認定された

「星が最も輝いて見える場所」の観測地。

「今でも、訪れる方の9割が星を楽しみにされています」。そう話しながら、

運営団体「NPO法人なみあい育遊会」若月一馬さんは場内を案内してくれた。


「ここが本当の『日本一の星空』です」

飯田市からさらに南へ、下條村や阿智村方面に車を走らせていくと、ひらけていた伊那谷の景色がしゅっとすぼまり、山の奥深くへと分け入るような地形が多くなっていく。

「ここはもはや、伊那谷ではなく”南信州”」。

そんなエリアの代表格の一つである阿智村の浪合地区に平成18年、栄誉ある評価が下った。当時環境省が実施していた全国星空継続観測で、「星が最も輝いて見える場所」の栄えある第一にに認定されたのだ。

「条件が揃った日は、やっぱりものすごい星空が見られます。空気が澄んだ新月の夜空は、僕たちも何度見ていても驚いてしまうほど。満月の明るさもまた、見事な迫力ですよ」

そう話すのは、管理責任者を務めるNPO法人なみあい育遊会の若月一馬さんだ。

「うちはキャンプサイト同士に十分な距離をとってあるので、日が沈んでしまえば周囲があまり気になりません。晴れた日には星空とゆったり向き合って、まるで宙に浮かんでいるような感覚を味わっていただけるはずです」

ただしじつは、このエリアの晴天率はさほど高くはない。満天の星が見られたら、それはちょっと自慢してもいいくらいラッキーなこと。でも、あいにくの空だった日でも、キャンパーたちは「残念、でもまた来ます!」と満足げに帰っていくというから、やはりこの場所の魅力は星空だけではないのだろう。

「春は周囲に咲き誇る花桃が美しく、夏は川遊び、秋は紅葉。冬は空気が澄むので、星空観察には最適の季節です。つまり一年中、見どころたくさんのキャンプ場なんです」

テントサイトは50、常設テントは5、バンガローは23棟。山あいの地形を生かしたキャンプサイトには、エリアごとに「くじらざ」「はくちょうざ」「わしざ」「イスカンダル」など、銀河の星々にちなんだ名前がつけられている。

昼間のアクティビティも充実。管理棟の前の釣り堀で釣り(その場で塩焼きOK)をしたり、日本一の星空の観測場所であるマレットゴルフ場でプレイしたり、屋根下のボルダリングに挑戦したり。 大人も子どもも、楽しみ方はいろいろで飽きさせることがない。

これほどまでの環境に恵まれながら、中央高速自動車道飯田山本インターチェンジから車でわずか25分、というアクセスのよさも、銀河もみじキャンプ場の魅力。車で7分の距離には星空のテーマパークともいえる「浪合パーク」もあり、さらに少し足を伸ばせば昼神温泉など、周囲にも見どころはたくさんだ。


山村留学・こどもキャンプ主催のNPOが運営する安心感。「キャンプなら失敗も楽しさに変えられます」

そして星空に加えてもう一つ特筆すべきは、現在の管理団体であるNPO法人「なみあい育遊会」が、全国の子どもたちに向けて山村留学や短期キャンプなどの自然体験活動を実施している団体でもあるということだろう。たとえばフィールド内には「幼児向けの川遊び場」と、年代を考慮した誘導看板も見られたが、こうした「目くばり」だけをとっても自然体験のプロが運営する安心感は大きい。

かくいう管理責任者の若月さんも、「子ども×自然」をキーワードに同NPOにたどりつき、現職に至った。

「もともと僕は保育士の資格を取得して、子どもの現場にいたんです。正直、自然をフィールドに遊んだ経験は、自分自身の幼少期にもなくて。それがあるとき一度、アウトドアで子どもと遊ぶ場を体験したら、『これはすごい、もっと勉強したい!』と思うようになってしまったんです」

アウトドアの専門学校を卒業し、なみあい育遊会で働くために移住を果たした若月さん。「子どものころに野外遊びをしてこなかったからこそ、初心者キャンパーの気持ちがよくわかる」と話す彼はこの場所で「一人ひとりが冒険の主人公だと思って、たくさんの体験を持ち帰ってほしい」という。

「失敗を楽しさに変えられるチャンスがたくさんあるのがキャンプの醍醐味。魚釣りだって釣れなくてもいい、うまくさばけなくてもいい。とにかくまず、やってみる。そうやってたくさんの体験をかたちのないお土産にして持ち帰り、また来よう、またやってみよう!と思ってくれたらうれしいです」

アクセスよし、ロケーションよし、スタッフよし。この条件、思い立ったらすぐに予約が吉だ。

キャンプ場のアイドル「じんた店長」も、つぶらな瞳でキャンパー達を待っている。

銀河もみじキャンプ場(旧もみじ平キャンプ場)

https://gingamomiji.org/wp/

住所:〒395-0501 長野県下伊那阿智村浪合1771-1

電話番号①:0265-48‐6058(お問い合わせ:平日の10時~15時)

電話番号②:0265-47-2777(当日のキャンセル・お問い合わせ用:土日9時~17時)

バンガロー:23棟、常設テント:5区画、区画持ち込みテントサイト:50区画

マレットゴルフ:27コース

チェックイン:午後1時~午後5時(アーリーチェックイン不可、午後5時以降はレイトチェックイン対応)

チェックアウト:午前10時(バンガロー、テント)

南信州 CAMP session

キャンパーの聖地・南信州。長野県の南。伊那谷と木曽谷を中心とするこのエリアは、全国屈指の人気キャンプ場がひしめく、キャンパーたちの聖地。大自然、美味しい食材と水、星空、温泉、静けさ。求める理想がすべて揃ったこの土地で、ローカルな暮らしや人、カルチャーとのセッションが始まればきっと訪れるたびに、新しくて楽しい出会いがある。キャンプスタイルはライフスタイルに。サステナブルな未来をひらく旅へ出かけよう。

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